« ヒオドシチョウ | Main | リンゴハマキクロバの幼虫 »

May 17, 2005

忍び名手のオキナワルリチラシ

hideoki0516rhide2

オキナワルリチラシ本州亜種幼虫 Eterusia aedea sugitanii Matsumura, 1927 観察に三重県まで行って来た。オキナワルリチラシ幼虫は隠れの名手。食樹で幼虫越冬するが、厳冬期の若令での越冬中は無論のこと、越冬後もあの手、この手の巧みな隠れ方をする。若令期は食痕の上に静止したり、葉を合せてその間に潜んだり、枝にピタリと静止したりして、半透明の体を隠蔽する。亜終令ともなると、体長も20mm近くなり、めのう色の幼虫は目立つようになるので、若令期とはまた違った手の込んだ隠れ方をする。黄変した葉と緑色の葉を吐糸で封じて、その間に潜んだり、一枚の黄変した葉をボート状に合せて、その内に体をもぐりこませたりする。こうすると、琥珀色の体色は黄色の葉の色に溶け込み、幼虫の姿は見えなくなる。葉には食痕があるのに、なかなか幼虫が見つからないのは、こうした巧みな隠蔽擬態のせいである。同じマダラガでもホタルガやシロシタホタルガの隠れ方など、オキナワルリチラシ幼虫に比べたら、たかが知れている。本種幼虫探しに私は叩き網を使わない。こんな芸術的隠れ方を見破る楽しみを失いたくないからである。

写真は様々な隠れ方をするオキナワルリチラシ幼虫  2005年5月16日三重県度会郡大紀町で撮影

|

« ヒオドシチョウ | Main | リンゴハマキクロバの幼虫 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 忍び名手のオキナワルリチラシ:

« ヒオドシチョウ | Main | リンゴハマキクロバの幼虫 »