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May 19, 2005

リンゴハマキクロバの幼虫

ringo1ringocase5この時期ソメイヨシノの木を見上げると、枝先の葉が袋状になっているのを見かけることがある。そんな袋状の葉を引き寄せて、吐糸で軽く封じられた葉を広げて見ると、中に淡い黄色地に黒点のある幼虫が丸まっていることがある。それがリンゴハマキクロバ Illiberis pruni Dyar, 1905 の幼虫である。本種は古くからリンゴ、ナシ、サクラの害虫として知られていて、ナシスカシクロハ(梨透黒羽)、ナシノホシケムシ(梨ノ星毛虫)などとも呼ばれる。明治時代初期、リンゴの栽培が開始された一時期、リンゴ園に深刻な被害を与えた果樹害虫のひとつであった。その後害虫防除管理の徹底化によって、放置果樹園以外での大発生はしだいに報告されなくなった。

成虫は当地では6月初めに出現、交尾、産卵し、6月下旬孵化する。幼虫は葉裏で摂食後、7月下旬から8月初旬に葉を離れ、樹皮下や根際に2-3令で集団営巣して越年する。幼虫は翌春食樹の芽吹きに合せて活動を再開する。最初は新芽に入り込み内側から摂食、亜終令、終令になると葉一枚を袋状に封じて潜む。5月中旬老熟、営繭する。
写真はリンゴハマキクロバ亜終令幼虫、終令幼虫、袋状ケース 2005年5月名古屋市で撮影

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