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June 08, 2005

キアシドクガの幼虫と蛹

kiashibkiashifkiashi甲斐路の旅で採集したキアシドクガ終令幼虫が今朝蛹化した。その昔この幼虫を長野県の木曽駒高原で初めて見た時、ケンモン亜科の幼虫だと思い込み、食草と一緒に幼虫を持ち帰った。ところが、幼虫は意外に大食漢で、たちまち食草が切れてしまった。そのころは植物の知識も無かったので、食草クマノミズキをクリだとばかり思い、クリの葉を与えた。幼虫はクリの葉を摂食せず、蛹化することなく斃死してしまった。1987年5月31日のことだった。

同年6月にかねてより待ち望んでいた『日本産蛾類生態図鑑』が講談社から刊行された。同書の図版によって、ケンモンの仲間と思い込んでいた幼虫が実はドクガ科に属するキアシドクガであることを知った。本種の蛹(前掲書と同一個体?)の写真は、中村正直(1987)『蝶や蛾の蛹の形態』(ニューサイエンス社)の表紙を飾っている。どんなに派手で美しい幼虫でも、蛹になるとジミで平凡な形になることが多い。キアシドクガの蛹は黄色と黒色の模様が面白く、幼虫時代の面影を残している珍しい例といえよう。

写真: キアシドクガ蛹  2005年6月8日
    キアシドクガ幼虫 2005年6月5日 山梨県北杜市白州町尾白川渓谷で撮影 
    

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