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September 25, 2005

アオアツバ幼虫

aoatsubaaoatsubal9月に入ってから自宅周辺ではアオアツバの姿をよく見かける。草むらを飛んでいることもあるが、建物の白壁や通路の天井に夜間飛来した個体がそのまま昼間も止まっていることも多い。Hypena subcyanea Butler, 1880 アオアツバはヤガ科アツバ亜科に属する蛾で、成虫越冬する。自宅周辺では9月から10月にかけて特に個体数が増加し、越冬後の個体も4-5月にわずかながら見られる。メドハギ、マルバハギが食餌植物として記録されているが、私はこれまで本種幼虫を採集したことがなかった。

先週初めのことだが、裏の河川敷を散歩中にヌスビトハギの茎に黄緑色の細長い幼虫が寄生しているのに気付いた。ビニール袋に食餌植物ごと入れて持ち帰ったが、その後幼虫のことをすっかり忘れていた。ところが、さきほどビニール袋を見たら、アオアツバが羽化しているではないか!まさか、あんな平凡な幼虫がアオアツバとは夢にも思わず、写真も撮っていなかった。あわてて裏の河川敷へ下り、ヌスビトハギを探したところ、オオタバコガやハスモンヨトウの幼虫と一緒にアオアツバの幼虫を採集することができた。どうやら終令幼虫後期らしく、撮影中も絶え間なく摂食している。頭部は淡褐色で細かい黒点を散らす。体色は黄緑色。セミルーパーで、いかにもアツバの幼虫らしくピョンピョン跳ねまわる。カラムシに寄生するタイワンキシタアツバ幼虫に形態は似ているが、本種の方は体躯に黒点模様が無い。満足のゆく写真ではないが、アオアツバの幼虫写真は珍しいと思うのでアップしたい。

写真:アオアツバ成虫、幼虫 2005年9月25日 名古屋市で撮影

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Comments

ちたばさん、コメントありがとうございます。
以前私は毎週長野県の木曽駒高原や奈川村へ蛾採集に行くほど蛾漬けの日々を送っていました。ところが家庭の事情もあって、蛾の幼虫飼育から数年間遠ざかっていた時期があります。このブランクのせいで、蛾の幼虫同定力がすっかり落ちてしまいました。蛾友の中には、「Phasmidさんはもう蛾を止めたらしい」と思っている方もいるほどです。アツバ類の幼虫も以前は識別がよく出来たのですが、どうも最近はだめです。もう一度初心に帰り、同定力に磨きをかけたいと思ってます。どうかよろしくお願いします。

Posted by: Phasmid | September 27, 2005 07:04 AM

わあ。羨ましいなあ。
アツバ類の幼虫を見分けられるなんて感動です。

Posted by: ちたば | September 26, 2005 08:25 PM

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» ヤマネの通り道 秋 ヌスビトハギ [ひたきのつぶやき]
やっと秋ー。でも、正確には8月31日に撮ったものも含まれるのですが、いつまでも夏というのもなんなので。ハイ。 本当はもっと綺麗な写真で紹介したかったんだけど、こーんなのしかなかった。地味で小さい花だけどけっこう綺麗よ。アップで撮ろうとしたら、もー種になってるー。 しょうがないので、庭でもう一枚。遅咲きのヤブミョウガもハイ、チーズ。           ... [Read More]

Tracked on September 26, 2005 03:45 PM

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