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September 08, 2005

ムラサキシジミの幼虫

mura0908ant08mural自宅周辺にはアラカシの木が植栽されていて、毎年ムラサキシジミが発生している。先月からアラカシの周りで成虫の姿を何度も見かけたが、開翅したところを撮影する機会に恵まれなかった。たまたま昼頃、アラカシの若木の側を通ったところ、ムラサキシジミの♀が葉上に静止していた。日差しが明るすぎて、写真の翅色は褪せて見えるが、実際は翅を開いたり閉じたりする度に青紫色が輝き、大変美しかった。卵や幼虫がいるかもしれないと新梢を探したところ、アリの姿が目に入った。葉をよく調べると、アリと共生する4頭の令数の異なる幼虫が見つかった。また、葉に産付された卵も見つけた。5卵のうち3卵は既に孵化していた。

muratsu2muratsuムラサキシジミとよく似るシジミチョウにムラサキツバメという種がいる。ムラサキシジミよりも一回り大きく、尾状突起があることで区別できる。以前ムラサキツバメは四国まで行かないと採集出来ないチョウだったが、ここ数年来北上化が著しく、関東にまで分布を拡大している。名古屋市にも分布しており、幼虫はマテバシイの若葉に寄生する。写真の幼虫は2002年9月に自宅近くで見つけたものだが(名古屋市初記録)、それ以後自宅周辺では成虫も幼虫も見ていない。ムラサキツバメの幼虫もアリと共生するが、アリが居なくても幼虫が成育する点ではムラサキシジミと同じである。両種とも成虫で越冬する。

写真(上)ムラサキシジミ成虫、中令、終令幼虫   2005年9月8日      名古屋市で撮影

写真(下)ムラサキツバメ終令幼虫             2002年9月21日      同上
      飼育羽化した同種成虫            2002年10月27日     同上

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