« クリイロアツバの飼育羽化 | Main | センダンの実 »

October 27, 2005

秋の虫散歩

usumidori今日は秋晴れの一日だった。朝のうちは少し寒いくらいだったが、裏の河川敷へ下りてみた。すると、クスノキの樹幹に前翅長12-3mmぐらいの大きさの淡い黄緑色の蛾が止まっていた。Episteira nigrilinearia nigrilinearia (Leech, 1897) ウスミドリナミシャクだ。よく見ると新鮮な個体が6頭も同じ幹に静止している。なかなか渋くて良い蛾である。本種の幼虫の食餌植物はイヌマキ(マキ科)だが、付近にはイヌマキは見られない。イヌマキでないとしたら、自宅周辺のウスミドリナミシャク幼虫はいったい何を摂食しているのだろうか。
 
(写真:ウスミドリナミシャク(シャクガ科) 2005年10月27日 名古屋市で撮影)

kiirosuzumeウスミドリナミシャクを見たので気をよくして歩き出すと、ヤマノイモの蔓にしがみつく巨大なスズメガ幼虫の姿が目に留まった。Theretra nessus (Drury, 1773) キイロスズメ終令幼虫の褐色型だ。毎年秋になるとキイロスズメ成虫が灯火に飛来するが、今年はどうしたことか、まだお目にかかっていない。そのかわりに幼虫の方を見ることができて嬉しい。キイロスズメは普通種だが、自宅周辺ではセスジスズメやコスズメに較べると個体数は少ないようだ。

(写真: キイロスズメ終令幼虫(スズメガ科) 2005年10月27日 名古屋市で撮影)

nakajiroshitaba「今日は幸先がいいなあ」と思いながら歩いているうちに、下草の間からサツマイモの蔓が伸びていて、葉がボロボロに食害されていることに気付く。何気なく一枚の葉を裏返して見ると、ナカジロシタバの亜終令幼虫が静止していた。付近を探したところ、中令から終令まで多数発生していた。Aedia leucomelas (Linnaeus, 1758) ナカジロシタバはサツマイモの害虫として知られる蛾である。幼虫は派手な色彩で大変目立つが、成虫の方は黒っぽい地味な蛾である。

(写真:ナカジロシタバ亜終令幼虫(ヤガ科) 2005年10月27日 名古屋市で撮影)

kitateha102705kanamuguraそこそこ蛾も見られたので引き返そうとしたところ、すぐ目の前のセイタカアワダチソウにキタテハが飛来して吸蜜活動を開始した。自宅周辺ではヒメアカタテハの個体数は多いが、キタテハはほんの僅かしかいない。だからキタテハに出会うと大変嬉しい。20年ほど前にはキタテハの方が多く、ヒメアカタテハの方が少なかったが、今は全くその逆である。食餌植物のカナムグラはそれほど減っていないのに、キタテハが減少するのはどうしたわけなのだろう。

(写真:キタテハ成虫とカナムグラ 2005年10月27日 名古屋市で撮影)

|

« クリイロアツバの飼育羽化 | Main | センダンの実 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 秋の虫散歩:

« クリイロアツバの飼育羽化 | Main | センダンの実 »