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November 21, 2005

ミノウスバの産卵

minousubam今日も青空が広がる晴天日だった。昼ごろふと思い立って自宅近くのマサキの生垣へ行ってみた。ミノウスバ(マダラガ科)の産卵を観察するためだ。実は11月13日に日本鱗翅学会藤沢大会で藤沢市を訪れた時、ミノウスバの♂がサクラの葉上で腹端を上げてコーリング行動を取る姿を目撃した。♂の方が出現が早いので、名古屋でもそろそろ♀が交尾を終えて産卵を開始している時期ではないかと思ったのだ。予想はぴたりと当たり、丁度ミノウスバの♀がマサキの枝の先の方に体を寄せて産卵中であった。同じ枝に3頭の♀が折り重なるなるように縦に並んで産卵しているのが目に入った。よく見ると、他の枝には2頭づつ縦並びになって産卵しているグループが3組あった。ミノウスバの♀は日当たりの良い方向にある枝に並べるように産下し、卵塊は尾端の毛で覆われていた。枝はたくさんあるのに、あえて複数の♀個体が集合して同じ場所にかたまって産卵するのは何故だろうか?集合効果についてはいろいろな説があるが、卵塊サイズが大きいほど水分保持効果があることや、ミノウスバの卵は青酸配糖体を含有するので、卵塊が集合すれば天敵に対して化学防御効果が高まることも考えられる。
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写真:コーリングするミノウスバ♂成虫  2005年11月13日 藤沢市で撮影
    集合産卵するミノウスバ♀成虫    2005年11月21日 名古屋市で撮影

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Comments

Phasmidさん。こんにちは。
ミノウスバは二通りの方法で蛹になるのですね。これで納得しました。来年は何処へ移動するのか見届けたいと思います。こちらのミノウスバは枝先に卵がびっしり産み付けられています。卵を守り続けた♀の姿も消えてなくなりました。今年は個体数が多かったです。
でも何故枝先なのでしょうね?数年前マユミが選定されて卵が全部捨てられてしまいました。気の毒だったのでお願いして選定を早めてもらいました。他の公園ではほとんどミノウスバの姿を目にする事がありません。

Posted by: ブトボソ | November 22, 2005 01:15 PM

ブトボソさん、おはようございます。
ミノウスバはマサキのほかに、おっしゃるようにマユミ、コマユミ、ニシキギ、ツルウメモドキ(以上ニシキギ科)を食餌植物にしています。営繭は葉を二枚重ねた間で行なわれることもありますが、木から下りて付近の石の下やら、ブロック塀の壁面など固い場所で行なわれることも多いようですね。いつぞやドイツの研究者から夏にミノウスバの蛹が欲しいと頼まれて、石の裏を探し回ったことがあります。

Posted by: Phasmid | November 22, 2005 07:52 AM

Phasimidさん。こんばんは。
ミノウスバの産卵がピークを迎えているのですね。こちらでは9月の下旬に現われ約一ヶ月ほど楽しませてくれます。産卵木はほとんどが「マユミ」です。マサキはないからでしょうね。毎年ミノウスバは楽しみの一つです。石の下で蛹になると聞いた事があります。確かに幼虫が集団で地面を移動していました。最後まで見届けたいと思っていたのですが、目を放した隙にもう姿はありませんでした。しかしマユミの葉を重ねて中に入っていた幼虫もいました。一体何処で蛹になるのでしょうか?

Posted by: ブトボソ | November 21, 2005 07:03 PM

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