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December 30, 2005

厳冬期を生きる蛾達

sukashikushihigeb12月29日、愛知県の鳳来寺山麓へ蛾採集に行った。数日前私は誕生日を迎えたが、仕事が忙しくて誕生祝いをこの日に延期したのだ。私の誕生祝いは20年このかた「昆虫採集」という形で行なうことになっている。出発したのは午後12時20分ごろ、東名高速へ入った午後1時過ぎというスロースタートだった。運が悪いことに事故による渋滞に巻き込まれ、現地へ着いたのは午後3時35分。徒歩で観察ポイントへたどり着いた時には日は既に沈みかけていた。この日の目的はオキナワルリチラシ越冬幼虫の観察だった。体長約4mmほどの小さな幼虫を薄暗がりで探すのは至難の技で、ほとんど絶望的な状況だった。往復5-6時間もの時間と高速料金とガソリン代を払って来て、何の成果も得られず帰るのは余りに辛い。何としてでも幼虫を探し出したいという一念で、食痕のあるヒサカキの葉を一枚一枚めくって見たのだが、幼虫の姿はなかなか見つからない。そうこうするうちに、一枚の葉裏に黒っぽい影が見えたので、手元に手繰り寄せてみると、スカシコケガの越冬幼虫であった。本命では無いが、ともかくヌルで帰らずに済んだということでほっとする。スカシコケガとオキナワルリチラシの両幼虫は同じ木に発生することが多いので、オキナワルリチラシ幼虫が見つかる可能性も高く、希望が持てたことも嬉しかった。(写真:スカシコケガ幼虫とクシヒゲシャチホコ♀成虫)

okiruri122905okiruri122905bやがて、「あっ、見つかった」と、連れあいが叫ぶ。辺りが薄暗いので、透かし状の食痕を下から見上げ、虫の影を認めると枝を引き寄せて探し出したという。食痕の上に幼虫が静止している場合にはこの探し方が効果的だ。しかし、食痕の側や枝、あるいは葉が重なり合った箇所に潜んでいる場合にはこの探し方では見つからない。2頭目の幼虫も連れが見つけたが、今度は葉柄に近い葉で、丁度別の葉が重なるようになっていて、見にくい場所にいた。私はどうも成績が悪く、疑わしい葉という葉を探しても幼虫を見つけられなかった。しかし、どう考えても居るとしか思えない小枝があったので、念のために2枝ほどを容器に入れて持ち帰ることにした。時間はあっという間に過ぎ午後4時40分頃になったので、やむなく帰ることにした。帰りがけにフユシャクでも見つからないかと思い、サクラやモミジの樹幹を見ながら戻る途中、連れがまたもやサクラの根際に近い位置に静止していたクシヒゲシャチホコの♀を見つけた。短い観察時間にしては上々の成果だった。すぐに高速へ入ってもまた渋滞に巻き込まれるだけなので、ゆっくり寄り道をしながら、午後9時頃に自宅へ戻った。早速成果の幼虫を確認したところ、なんとオキナワルリチラシの幼虫が3頭いるではないか!気づかなかったけれども、持ち帰った枝にもう1頭の幼虫が付いていたらしい。遅れた「誕生祝い」の嬉しいシメであった。(写真:オキナワルリチラシ若令幼虫)

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December 27, 2005

キアシフンバエ

himefunbae12月も下旬になると、飛んでいる昆虫の姿を見ることがめっきり少なくなる。フユシャクや越冬キリガなどは冬でも得られるが、自然度の低い自宅周辺では見られる種や時間帯がかなり限定される。その点、ハエの仲間は分布域が広く、冬季でも飛んでいる種が多い。Scathophaga mellipes (Coquillett、1899) キアシフンバエは体長約10mmほどの赤褐色のハエでフンバエ科に属する。フンバエの幼虫は腐った植物や糞を摂食するが、成虫は小昆虫を捕食するという。近似種ヒメフンバエとの識別はよくわからないが、脚が赤褐色であること、翅に褐色紋が無いこと、中胸背板が暗緑色であることから、キアシフンバエと同定した。写真はサカキの葉上に止まったところを撮影したものである。

2005年12月25日 名古屋市で撮影

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December 26, 2005

ソトシロオビナミシャク

sotoshirohisakai昨日散歩中に自宅近くのアベマキの幹で蛾を見つけた。前翅長14mmほどの地味なシャクガで、アベマキのゴツゴツとした樹皮の上に静止していると、背景色に溶け込みほとんど目立たない。かなり古びた個体であるが、どうやら Chloroclystis excisa (Butler, 1878) ソトシロオビナミシャク のようだ。3月から12月まで見られる普通種である。幼虫はキリシマツツジ、ヤマツツジ、レンゲツツジ、ミヤマホツツジ、ウラジロヨウラク、ハクサンシャクナゲ、クロマメノキの花(以上ツツジ科)とヒサカキ(ツバキ科)の花を摂食するとのことである。

写真:ソトシロオビナミシャク  2005年12月25日 名古屋市で撮影
     ヒサカキの花       2005年4月7日   同上

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December 25, 2005

クロスジフユエダシャクのメス

kurosuji122505mkurosuji122505bkurosuji122505cこのところ毎日のようにクロスジフユエダシャクのメスを求めて近くの雑木林へ通っているが、メス成虫を見つけることができないでいた。樹幹にいると思っていたクロスジフユエダシャクのメスがいくら探しても見つからないのだ。これまで他のフユシャクのメスを比較的簡単に見つけていたので、クロスジのメスなど「楽勝」とあなどっていた私も連日の「敗戦」にすっかり弱気になっていた。そこで今日は初心に戻り、何としてでもメスを見つけ出したいと思った。

明るい日差しが入る雑木林に足を踏み入れると、まずクロスジフユエダシャクのオス成虫が地表すれすれのところを飛ぶ姿が目に留まった。これまで何回も見て来たオスの飛翔だが、高く飛ばずに常に低く飛び、枯葉の上や低木の葉上、倒木の上でほんの僅か止まっては林内をゆったりと廻るように飛んでいる。どのオスも同じように飛んでいる。オスが低くしか飛ばないのはメスが低い位置にいるためではないのだろうか?そう考えて林縁の樹幹の低い位置を探したところ、地表から20-30cmの位置でメス成虫3頭を見つけることができた。

クロスジフユエダシャクのメスは翅が退化しているために飛ぶことができない。しかし、脚は発達していて素早く移動できる。体温低下を防ぐ上では、翅が無いか、もしくは小さい方が有利らしい。矢島稔の名著『昆虫誌』(1991, 東京書籍)によれば、本種のメスの歩行停止は-6℃で、これはオスに較べて3℃低い。また、仮死状態になったのは-7.6℃で、オスよりも0.9℃低い。翅を切除したオスは、有翅オスよりも0.3℃「仮死」温度が低いとのことである。ちなみに、本書は中島秀雄『冬尺蛾ー厳冬に生きる』(1996, 築地書館)と並び、日本産フユシャク類の行動に関する最も優れた書でもある。

写真:クロスジフユエダシャク♂、アベマキ樹幹の同種♀、コナラ樹幹の同種♀

クロスジフユエダシャク

クロスジフユエダシャクの乱舞

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December 21, 2005

ミノウスバ頑張る

masakiminousuba122105マサキに発生するミノウスバのメス成虫が12月9日まで生きていたことは、 その後のミノウスバ で報告した。本種の自宅周辺での最も遅い記録は12月10日で、それより遅い時期にミノウスバ成虫を見たことはなかった。とはいえ、マサキというマサキを徹底的に調べた訳ではなく、ざっと見て見つからないから、生存していないものと思い込んでいた。果たして本当に一頭も生き残っていないのだろうか?そう思うと居ても立ってもいられなくなり、昼過ぎに先日の発生場所へ行ってみた。今度は「いるに違いない」という確信を持って、ミノウスバの卵塊の産み付けられた枝を注意深く探した。マサキの枝を丹念に見ているうちに、とうとう産付された卵塊の下で静止するメスの姿を見つけた。ミノウスバの体の背面はふさふさとした毛で覆われているので、翅を屋根型にし、腹面を産下した卵塊に付着させれば、体温は奪われにくいのかもしれない。

ミノウスバの産卵

発生木とミノウスバのメス成虫 2005年12月21日 名古屋市で撮影

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アメリカシロヒトリの耐寒レース(続)

tsutsujieisoamehito122105b名古屋では12月19日に23cmの積雪を記録し、翌20日の最低気温は-2.5℃となった。この寒さで気にかかるのが先日報告したアメリカシロヒトリの幼虫のことである。今朝アメリカシロヒトリ幼虫の発生場所へ行き、ツツジの葉や枝を調べてみたが、幼虫の姿は見当たらなかった。アメリカシロヒトリもこの寒さには耐えられなかったのかと一瞬思ったが、念のためにツツジの葉間に引っ掛かっていた枯葉を調べてみた。その枯葉は近くにあるアメリカフウが落葉する時に風で飛ばされてきたものだ。枯葉は白い吐糸で厳重に封じられ、内部には幼虫の脱皮殻が多数付着し、奥にアメリカシロヒトリの幼虫が1頭潜んでいた。他の枯葉を開いたところ、やはり幼虫が1頭づつ営巣していた。樹上で集団営巣していた時の葉をそのまま再利用して越冬巣にしていたのだ。吐糸と多数の脱皮殻に付着する長毛によって枯葉内部の保温性はかなり高いようである。恐らく幼虫は気温の低い日には巣内で過ごし、気温が高い日にはツツジの葉を摂食するのであろう。

写真:生息地、幼虫が営巣する枯葉、アメリカシロヒトリ幼虫 2005年12月21日 名古屋市で撮影

アメリカシロヒトリ幼虫の耐寒レース

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December 19, 2005

58年ぶりの「大雪」

yukigeshikimamedoku今日の名古屋は58年ぶりに23cmも雪が積もったとかで、一日中大騒ぎだった。今日は早朝出勤ということもあって午前5時に起き、マフラー、手袋、帽子、登山用シューズという重装備で家を出た。幸い地下鉄が動いていたので最寄の駅へはすぐ着いたのだが、その後の歩きが大変だった。歩道は雪が積もったままで踏み跡一つなく、雪に足を取られながら、やっとの思いで職場にたどり着いた。職場の正面ロータリーでは既に守衛さん達が総出で雪かきをしており、転倒防止のためにマットも敷かれていた。スコップでの雪かきに加えて、凍結防止の塩水もホースで撒かれるなど、大活躍だった。雪は昼すぎには融け、夕方には重装備姿で帰るのが気恥ずかしいほどだった。写真は午前6時頃に職場近くで撮ったものだが、レンズに雪がつくやら、湿気で誤作動するやらで一苦労した。

雪のために野外で昆虫観察ができなかったが、こんな日は室内で飼育している幼虫を観察して楽しむことにしている。いろいろ飼育しているが、今日はCifuna locuples confusa (Bremer, 1861) マメドクガの幼虫写真をアップしたいと思う。本種は多食性で幼虫態で越冬する。幼虫は10月ごろイタドリ葉上で採集し、ずっと飼育しているが、現在は摂食を停止して越冬中である。ジャムの瓶の中に湿らせたティッシューペーパーを入れて枯葉を乗せ、その上にマメドクガ幼虫を置いている。現在体長10mmほどの大きさだが、時々動いているので休眠というより、発育停止なのだろう。写真はイタドリの葉の上に無理やり移して撮ったやらせである。

雪景色とマメドクガ幼虫 2005年12月19日 名古屋市で撮影

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December 18, 2005

雪の日のオオハナアブ

yukikurosuji121805oohanaabu今日の名古屋は雪が降ったり、止んだりの天気だが、午前10時頃晴れ間を見せたので、近くの雑木林へ昆虫観察に出かけた。通行量の多い道路は雪も融けかけていたが、林内には雪が残っていて凍えるように寒かった。今日はさすがに昆虫の姿も少なかったが、それでもコナラの樹幹にはクヌギカメムシの仲間の姿が見られた。このカメムシは寒さに強いようだ。この時間帯に乱舞するクロスジフユエダシャクも枯葉の間に隠れているのか、1個体だけ雪の間から飛び出し、カナメモチの葉上に止まっただけだった。

冷え込みも厳しいので、早めに観察を終えようとしていると、「あんなところにハチがいる」と、連れがツツジの葉を指差す。止まっていたのは、ハエ目ハナアブ科に属するPhytomia zonata (Fabricius, 1787) オオハナアブだった。気温が低いので、触っても動かなかった。4月から10月にかけての採集記録が多いようで(玉木長寿 1997 『埼玉昆虫誌 II 双翅目』 埼玉昆虫談話会)、12月の記録は珍しいのではないかと思う。

写真:雪の残った林床、クロスジフユエダシャク、オオハナアブ
    2005年12月18日 撮影

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枯葉の上で越冬するナミテントウ

namitento昨日の午前中は12月としては珍しいほど晴天だったので、近くの雑木林へ昆虫観察に出かけた。枯葉の堆積した林床や散歩道には柔らかな日差しが入り込んでいた。上を見上げると、アベマキ、クヌギ、コナラ、タカノツメなどの高木上部に残っている葉は色鮮やかな黄色や茶色に染まっていた。コナラの樹幹にはクヌギカメムシの仲間が3個体いた。気門が黒色で無いところから、サジクヌギカメムシかヘラクヌギカメムシのどちらかであると思うが、いずれも♀だったので外形上からは同定できなかった。目視で楽に見つかるほどであるから、この仲間の個体数はかなり多いに違いない。

枯葉を踏み分けながら林内を歩いていると、ヒサカキの葉に枯葉が何枚か付着していることに気付いた。手に取って見ると、枯葉の間からテントウムシの体半分が見えた。デジカメを近づけると動き出し、全体の姿を撮影することができた。テントウムシの鞘翅斑紋には種内変異が多く、同定に悩むことがある。特にナミテントウは遺伝的多型が著しく、大きく分けると「紅型」「斑型」「四紋型」「ニ紋型」の表現型を持っており(佐治寛之 1998『テントウムシの自然史』 東京大学出版会)、その中間型も併せると多様で一見同種とは思えないほどである。また、近似種クリサキテントウとの外形上の識別もむづかしい。クリサキテントウはマツ林に生息し、鞘翅の先端が尖っているとのことである。林内にはマツはあるが、アベマキ、クヌギ、コナラの優先度が高いことや、鞘翅の先端が丸みを帯びているところから、恐らく写真の個体はナミテントウの二紋型と考えて差し支えないだろう。

写真:ナミテントウ「ニ紋型」 2005年12月17日 名古屋市で撮影

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December 16, 2005

ナンキンキノカワガの飼育羽化

nankin121605今朝早くカタカタ、カタカタという物音がするので、目が覚めてしまった。何の音だろうと室内を見回したが、別にこれという異変は無い。空耳だったのかなと思って一眠りしようとすると、また物を打ち付けるような規則的な音がする。気になって様子を窺がうと、音は止んで静かになる。こんなことを何回も繰り返した挙句、やっと私も騒音の主が蛾であることに気づいたのだ。発泡スチロールの箱のふたをそっと開けてみると、ナンキンキノカワガの成虫が2頭羽化していた。狭い箱に繭が入れてあったので、後翅がうまく伸びない羽化失敗個体であった。どうしてこんなことになってしまったのかというと、これにはちょっとした経緯がある。

今年11月下旬、北九州市の上田恭一郎さんに研究材料として提供しようと思い、ナンキンキノカワガの幼虫を採集した。最初に採集した幼虫はすぐ送ったが、後で採集した幼虫の方は蛹にしてから送ろうと思い自宅で飼育した。ところが、これが全くの誤算であった。ナンキンキノカワガの蛹は、毎晩カチカチ、カチカチとまるで時計のような規則的な音を立てるのだ。蛹は枕元に置いてあったのだが、やかましくて眠れないので隣室へ移した。早く蛹を厄介払いしたかったのだが、そのまま宅配便で送れば、時限爆弾と間違えられかねない。かといって、北九州までわざわざ持って行くわけにもいかない。いっそ寄生されていたら免罪符になるとも思っていたのだが、膠着状態でモタモタしているうちに、荷送用の箱の中で2頭羽化してしまったのだ。なかなか思い通りにゆかないものだ。

飼育羽化したナンキンキノカワガ 2005年12月16日 撮影

ナンキンキノカワガ幼虫

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December 15, 2005

アメリカシロヒトリ幼虫の耐寒レース

amehito1215bamehito121505今月初め、枯れかけたアメリカフウの街路樹で発生しているアメリカシロヒトリの幼虫のことを書いたが、アメリカフウ落葉後の幼虫はすぐ側のツツジの生垣へ移動し生育している。12月13日には少量ながら降雪もあったが、幼虫はツツジの木の下の方で寒さをしのぎ生き延びている。今日は晴天で気温も上がったので、様子を見に行くと、ツツジの葉上へ上がってきていて、葉を摂食している最中だった。アメリカフウ(マンサク科)とツツジ(ツツジ科)とではかなり系統的に離れているが、急激な食草転換による発育障害は今のところ見られないようだ。蛹化に至るまで生育できるかどうかは、今後の天候しだいである。

写真:2005年12月15日 名古屋市で撮影


12月のアメリカシロヒトリ幼虫

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クリオオアブラムシ

kuriooabura今日は12月にしては暖かい日だ。午前中久しぶりに裏の河川敷へ下りてみた。川沿いの日当たりの良いところにアベマキの若木が数本生えていて、毎年Lachnus tropicalis (van der Goot) クリオオアブラムシが発生を繰り返している。年多回発生のようだが、4月中旬から5月にかけてと、11月中旬から12月中旬の世代の個体数が多くて目に付く。寄主はクリ、クヌギ、アラカシ、シイ(宗林 正人(1983)『日本のアブラムシ』)とのことだが、自宅周辺ではアベマキに寄生する。

安田守さんのブログ(私の一番好きなブログ)「イッカク通信発行所>自然観察な日々」には、無翅形雌成虫が卵をおんぶしている姿が掲載されている。そんな面白い姿を見たいと思ったのだが、残念ながら逆光ということもあって、よく見えなかった。雌成虫の方が圧倒的に多いが、有翅形雄成虫の姿も少数ながら見られる。このブログの画像では見えにくいが、樹幹には小豆色の卵が無数に産付されていた。卵は4月上旬に孵化し、雌のみが出現する。

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December 14, 2005

マエアカスカシノメイガ

maeaka121405maeaka今日は遅くまで仕事で虫には出会えないと思いながら職場へ足早に歩いていたら、玄関脇の植込みでPalpita nigropunctalis (Bremer, 1864) マエアカスカシノメイガを見つけた。どうやら門灯に誘引されて飛来し、朝まで止まっていたらしい。ありふれた普通種だが、半透明の白い翅が美しいノメイガである。年多回発生で、冬でも成虫や幼虫を見ることができる。幼虫の食餌植物はイボタノキ、キンモクセイ、ネズミモチなどのモクセイ科植物であるが、自宅周辺ではネズミモチ、トウネズミモチで本種幼虫を見ることが多い。ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、キンモクセイにも幼虫は寄生するが、前2種ほど利用頻度は高くないようだ。ともあれ、朝一番に虫を見つけると、いっぺんに元気になる。

写真:マエアカスカシノメイガ 2005年12月14日 名古屋市で撮影

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December 13, 2005

ヤニサシガメの越冬

yanisashikusakage今日の名古屋は朝のうち初雪が降る寒い日だった。雪はすぐ止み午前中のうちに融けてしまったが、気温の低いことには変わりなかった。こんな寒いなか、やはり虫の観察はしないと気がすまないのは虫屋の習い性であろう。雪で気になったのはアメリカシロヒトリの幼虫だったが、幼虫はツツジの下の方の枝にしっかりしがみついて、直接雪がかからないようにして生きていた。長いふさふさとした刺毛も多少なりとも保温に役立っているのだろう。

続いてクロスジフユエダシャクであるが、雑木林ではさすがに今日は飛んでいる姿を見ることはなかった。♀も樹皮の裏側や根際の風が当たらないところに隠れているのか、樹幹で見ることはできなかった。カメムシの方だが、ツマジロカメムシ幼虫は樹幹の下の方でじっとしていた。ヘラクヌギカメムシは樹皮の隙間や樹皮のめくれた裏側で静止していた。また、今日新たにソメイヨシノの樹幹を歩くサジクヌギカメムシの♂を見つけた。ルーペで見たら、生殖節の中央突起がサジ状になっていたので、サジクヌギカメムシとわかった。

ヨコヅナサシガメも今日は偵察個体も樹幹の窪みから動くことなく集団越冬していた。雑木林でヨコヅナサシガメが集団越冬に利用している木は、ケヤキ、ソメイヨシノ、コナラ、クヌギ、アカマツの大木だった。アカマツの樹幹で、ヤニサシガメの幼虫を見つけた。本種もヨコヅナサシガメと同様、樹皮裏などで集団越冬するとのことだが、写真の個体は1頭だけ表に出ていたので、ひょっとして偵察隊かもしれない。このほかコナラの樹幹で、クサカゲロウの幼虫を見つけた。最初、ヤマトクサカゲロウかと思ったが、体長9mmほどの大きさなので、恐らくヨツボシクサカゲロウの幼虫ではないかと思う。

写真:ヤニサシガメ幼虫とヨツボシクサカゲロウ?幼虫 2005年12月13日 名古屋市で撮影

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December 12, 2005

ヘラクヌギカメムシの産卵

kurosuji121205今日の名古屋は朝のうちみぞれまじりの小雨が降る寒い日だった。寒い日の昆虫の様子が見たくて、昼ごろ近くの雑木林へ出かけた。クロスジフユエダシャクのオスが2-3頭林床を飛んでいた。今日こそはメスを見つけたいと思って樹幹を探したが、やはり見つからなかった。メスは既に出現しているはずだが、私の目が節穴だらけで、樹皮そっくりの保護色に惑わされ、メスの存在に気付かなかっただけだと思う。クロスジフユエダシャクの♀は黒灰色をしていて、♂よりもずっと小さいので、樹幹の隙間やめくれた樹皮の間に隠れていると、薄暗い林内では目につきにくいのだ。(写真:枯葉に止まるクロスジフユエダシャクの♂)

クヌギの樹幹を見ていると、細長い紐状の卵塊が目に入った。クヌギカメムシの卵である。雑木林にはクヌギカメムシとヘラクヌギカメムシの2種が混生しているらしく、コナラの幹には樹皮の隙間にヘラクヌギカメムシが産卵中だった。WEBサイト「石神井公園の昆虫 クヌギカメムシ」によると、クヌギカメムシはクヌギの樹幹の見える場所に産卵し、ヘラカメムシの方はコナラの樹皮がめくれた裏や隙間など表から見えにくい場所に産卵することが多いらしい。クヌギカメムシは気門の色が黒色なので同定できるが、ヘラクヌギカメムシとサジクヌギカメムシとはオス生殖節の中央突起の形状の相違で識別する必要がある。
kunugihera


写真:クヌギカメムシの卵塊と産卵中のヘラクヌギカメムシ 
    2005年12月12日 名古屋市で撮影

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December 11, 2005

幼虫越冬するヨコヅナサシガメ

yokozuna121105仕事を終えて職場を出ると、既に日は傾きかけていたが、昆虫に会いたくて雑木林へ寄り道をしてしまった。林床には一面に黄色や茶色の枯葉が堆積し、絨毯を敷き詰めたようであった。枯葉を踏むながら歩くと、カサカサと音がするのが楽しくてすっかり童心に帰り、はしゃいでしまった。夕闇に包まれた林の中ではクロマツ、ソヨゴ、ヒサカキ、シャシャンボ、ヒメユズリハ、タブノキなどの常緑樹の緑色に混じって、クヌギ、アベマキ、コナラ、ケヤキなどの黄葉が色鮮やかに浮かび上がり、妙に婀娜っぽくもあった。昆虫の方は特に新しい成果はなく、ケヤキの樹幹で越冬するヨコヅナサシガメの幼虫を見たぐらいである。暗くて鮮明な写真が撮れなかったが、とりあえず掲載する。

ヨコヅナサシガメ幼虫2005年12月11日 名古屋市で撮影

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December 10, 2005

ケヤキで越冬するカメムシ達

tsumajiro121005chabaneao121005今日は仕事が終わった後、クロスジフユエダシャクのことが気になって雑木林へ寄ってみた。ところが、林内には何も飛んでいなかった。くまなく探したが、ヒサカキの葉上に静止している1個体を見つけただけだった。昨日の乱舞がまるで夢のように思われた。たった一日で、これほどの違いがあるとは!昆虫にはこうしたことは決して珍しいことではない。たとえば、キベリタテハの大発生の情報を入手し、翌日同じ場所へ行ったとしても、既に移動分散していて1頭も見ることができないこともある。ギフチョウやヒメギフチョウでも全く同じである。好天気続きで運良く発生ピークに遭遇すれば二桁見られることもあるが、翌日天候が崩れたりすれば、惨憺たる結果となる。同じ日でも時間帯によって出現数が違うこともある。なかなか予想どおりにゆかないことも、昆虫観察の醍醐味のひとつに違いない。

そんなわけでフユシャク観察ができなかったが、かわりにケヤキの樹幹でMenida violacea Motschulsky ツマジロカメムシ5令幼虫と Plautia crossota stali Scott チャバネアオカメムシの越冬成虫を見た。カメムシは成虫と幼虫の形態が全く異なることがよくある。ツマジロカメムシの5令幼虫は頭部や前胸背、結合板の黒白模様などが成虫に似ていて面白い。チャバネアオカメムシは頭部、前胸背、小楯板が青緑色のカメムシだが、越冬する成虫は枯葉や樹幹にそっくりの保護色で目立たない。コナラの樹幹ではクヌギカメムシのメスを見つけた。クヌギカメムシの方はビニール袋に採集したが、家で写真を撮ろうと思ってビニール袋を見たら、肝心のクヌギカメムシが見当たらない。どうやら途中で落としてしまったらしい。惜しいことをしたものだ。

ツマジロカメムシ5令幼虫とチャバネアオカメムシ越冬成虫 2005年12月10日 名古屋市で撮影

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December 09, 2005

ハグロハバチの幼虫

hagurohabachi12月になっても見られる常連昆虫の一つにAllantus luctifer (Smith) ハグロハバチの幼虫がいる。イタドリやスイバ、ギシギシの葉に穴をあけてボロボロにするハバチ科の幼虫である。頭部が黄色、体色は青緑色、側面に黒い円紋を持ち、体を丸めていることが多い。一般にハバチ科昆虫の幼虫は年1化性が多く、老熟すると土中へ潜り、羽化するまでの長い期間の管理が大変である。また、羽化した成虫の同定も専門家に依頼しないと、わからないことも多い。幼虫好きの私もハバチ科の幼虫まで手を染めると抜き差しならないことになりそうなので、なるべくハバチには近付かないようにしている。ところが例外もある。ハグロハバチは年多化性で、飼育もいたって簡単である。成虫は黒褐色のハバチであるが、翅脈が特徴的で図鑑の絵合わせでも同定もできる。

ハバチの幼虫とチョウ・ガの幼虫の識別点は幾つかあるが、腹脚を目安にするとわかりやすいと思う。ハバチ幼虫の腹脚は6-9対(稀に10対)あり、第1・9腹節は欠如する。チョウ・ガの幼虫は2-5対あり、第1・2腹節は欠如する。つまりハバチの方が脚が多いのだ。

スイバの葉に寄生するハグロハバチの幼虫 2005年12月9日 名古屋市で撮影

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その後のミノウスバ

minousuba12090511月21日にマサキの枝先に産卵中のミノウスバについて書いた。今日同じ場所へ行って見ると、先日見たミノウスバのメス成虫のうち、4個体がまだ生き残っていた。他の木は剪定されていたのに、何故かマサキだけは手入れを免れて、枝先の卵塊はそのままだった。自宅周辺では早春のミノウスバ幼虫大発生を嫌い、マサキの生垣を取り払ってウバメガシに替えたり、ブロック塀にしたりするところも出てきている。しかし、ウバメガシの生垣にはチャミノガが大発生するし、ブロック塀に這わせたヒメイタビにもチャミノガやイチジクホソガなどが発生するので、虫を完全に排除することは無理である。

ミノウスバ 2005年12月9日 名古屋市で撮影

ミノウスバの産卵

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クロスジフユエダシャクの乱舞

backkurosuji120905朝起きると、手がかじかむほど寒く、今にも雪でも降りそうな怪しい雲行きである。このところ休みの日になると、天候が崩れる最悪のパターンである。しかし、気温が低く曇った時にこそ会える昆虫もある。厳冬期に出現するフユシャクの仲間である。午前10時ごろ、近くの雑木林へ行ったところ、クヌギ、アベマキ、コナラ、リョウブなどの枯葉で覆われた地面すれすれのところを多数のフユシャクがひらひらと飛んでいた。クロスジフユエダシャクのオスである。どうやら出現の最盛期らしく、一面クロスジフユシャクだらけである。林内をゆっくりと廻るように飛んでは枯葉や下草の上に瞬時止まり、止まったかと思うとまた飛ぶ・・・・この繰返しだった。これまでイチモジフユナミシャクが多数飛ぶところを見たことはあったが、これほど多くのクロスジフユエダシャクの低空飛翔を見たのは初めだった。クロスジフユエダシャクの翅は絹のように薄く優美で、黄色や褐色の枯葉の上を飛ぶ姿はいかにも儚げでもの哀しい風情だった。メスは無翅で樹幹に止まっていることが多いが、今日は林内が暗くて見つけることはできなかった。

クロスジフユエダシャクと生息地 2005年12月9日 名古屋市で撮影

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December 08, 2005

クロスジフユエダシャク

kurosuji今朝(もうシンデレラ・タイムを越えてしまったので、実際は昨日の朝になるが)職場に入ろうとしたら、玄関先にフユシャクが止まっていた。Pachyerannis obliquaria (Motschulsky, 1861) クロスジフユエダシャクのオスだった。デジカメは持っていたが、急いでいたのでとっさにビニール袋で採集した。ビニール袋を厳重に別の袋に入れ、こっそり職場の冷蔵庫へ隠しておいた。ところが、同僚がアイスクリームと勘違いして親切心から袋を冷凍庫へ入れ替えてくれていたので、私が夕方帰る頃にはユシャクはカチカチに凍り付いていた。フユシャクは総じて寒さに強いが、急速冷凍には弱いようで、冷凍庫へ長時間入れておけば死んでしまう。生きたクロスジフユエダシャクの生態写真が撮りたかったので、大変残念だった。写真の個体はやむなくピンセットで開翅して枯葉の上へ乗せて撮影したものである。クロスジフユエダシャクは自宅周辺では11-12月に普通に見られるフユシャクの仲間である。アベマキやクヌギで4-5月に黒い幼虫も見ている。しかし、虫の少ない12月にこのクロスジフユエダシャクを見ると、ふつふつと喜びがこみあげてくる。チョウにも越冬する種はいるが、ガの方はもっと越冬する種数が多く、まだまだ楽しめそうである。

クロスジフユエダシャク ♂ 2005年12月7日 撮影

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December 07, 2005

クロヒカゲの飼育羽化

kurohikage102805飼育中のクロヒカゲが羽化していた。今年10月23日に定光寺で幼虫採集し、3-4回ササの葉を入れ替えたぐらいで文字通りの放任飼育だった。自然下では幼虫越冬なので、適度の湿気さえ与えておけば少々のカビなら大丈夫と、部屋の隅に飼育容器を放置し、すっかり忘れていた。昨夜遅く、ふと思い出して容器を見ると、枯れたササの横に黒いチョウのシルエットが浮かびあがった。恐らく羽化してから数日経過しているのだろう。いつの間に蛹化していたのだろう。食餌は劣化し、カビだらけの容器に放置される劣悪な飼育条件下で、よくぞ無事羽化したものである。枯れササまで食べさせられたせいか、通常よりも一回り小さい個体であった。クロヒカゲは毎年秋になると、自宅周辺でも見られるチョウである。さすが普通種だけあって、幼虫も逞しい。成虫写真は冷凍庫に数分入ってもらい仮死状態にして撮影したものである。数枚撮ったら動き出したので、撮影はおしまいになった。kurohikage120705


クロヒカゲ幼虫 ( 愛知県瀬戸市定光町産 ) 2005年10月28日 撮影
飼育羽化したクロヒカゲ             2005年12月 7日 撮影  

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December 06, 2005

12月のヤマトシジミ

yamatoyukiyanagi昨日は朝のうち雨が降り、その後も曇りが多く寒い天候だった。少しの空き時間を利用して自宅周辺を廻ろうとしたが、10分も歩かないうちに寒さのあまり頓挫してしまった。それでも1頭だけチョウが弱々しく飛んで足元に止まってくれたので、撮影することができた。丁度太陽が雲に隠れていたので、翅は閉じたままでじっとしていた。

草花の葉も黄色に変わりかけ、落葉が目立つようになった。ユキヤナギも黄色の葉が目立つようになったが、こんな時期に僅かだが白い花をつけている枝もあった。冬季に枯葉に混じって春の花を見ると、いささか複雑な心境になる。たしか「枕草子」にも、清少納言が秋咲きのヤマブキに屈折した思いを託すシーンがあったような。季節はずれの花にまつわる想いは平安の昔からさほど変わりないのだろう。

ヤマトシジミとユキヤナギ2005年12月5日 名古屋市で撮影

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December 04, 2005

12月のアメリカシロヒトリ幼虫

amehito120505amefu今日は朝から小雨が降り、寒々しい日だ。こんな日には虫も隠れて出てこないので、紅葉を撮影しようと思いたち、アメリカフウの並木のあるところへ行ってみた。アメリカフウはこの秋にアメリカシロヒトリ幼虫の食害を受け、枯れ枝が目立つ。いざ撮影となると紅葉の写真にふさわしい枝ぶりの良い木は意外に少ない。あの木もだめ、この木もいまひとつ、と被写体を決めかねているうちに、目の前の葉に新しい透かし状の食痕があることに気付いた。

葉をめくると、10mmほどの黒い幼虫が多数ついている。よく見ると木全体に同様の食痕があり、葉は枯死寸前の大発生であった。幼虫はアメリカシロヒトリである。この時期に中令幼虫がいるということは11月に羽化した個体群がいたということだろう。アメリカシロヒトリのような侵入昆虫は侵入し始めの頃は生態的位置が確立していないので、化性が一定でない。恐らく3化目の遅い成虫から産まれた幼虫なのだろう。アメリカフウが落葉しても、半常緑のツツジなどもすぐ側にあるので、これを摂食して年内に蛹化にこぎつけることだろう。

アメリカシロヒトリ幼虫と食害を受けたアメリカフウ 2005年12月4日 名古屋市で撮影

秋のアメリカシロヒトリ幼虫

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セグロアシナガバチ

seguro12020512月に入って昆虫の姿も少なくなってきたが、私は習慣でデジカメをいつも持ち歩いている。先週の金曜日の朝、足早に職場へ向かっていると、建物の外壁に1頭のセグロアシナガバチが朝日を浴びながらじっと止まっていた。どうやらオスらしい。職場の同僚が次々通りすぎる中、あわててカメラを取り出して、撮影設定もそこそこに急いでシャッターを押した。けげんな顔で見る人もいて内心恥ずかしい思いだったが、12月にセグロアシナガバチのオスを見る喜びの方が勝った。このオスは女王と交尾してオスの役目を果たしたのだろうか。それとも女王に振られてしまったのだろうか。セグロアシナガバチの女王は成虫で越冬するが、オスはまもなく死ぬ運命にある。

セグロアシナガバチ 2005年12月2日 名古屋市で撮影

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December 01, 2005

モンシロチョウの幼虫

cabbagemonshiro早いもので今日から12月。昨日は天候が崩れるかと思ったら、暖かい快晴日だったので、少しだけ自宅近くを廻ってみた。ただし、いつもの河川敷ではなく、人家のある方を歩いてみると、一坪菜園にキャベツが放置されていた。見事な虫くい穴ができていて、穴の端にモンシロチョウの丸々太った幼虫が丁度食事の最中であった。このところチョウの成虫を見ることがめっきり少なくなり、目に入るのはボロボロのヤマトシジミやベニシジミ、ウラギンシジミが弱々しく飛ぶ姿である。もののあはれを感じることが多かったが、モンシロチョウの幼虫の姿を見て私も少し元気が出たような気がする。

モンシロチョウはありきたりのチョウだが、この普通種が意外な分野で注目を集めている。モンシロチョウ蛹の緑色の液から分離したアポトーシス誘導タンパク質Pierisin-1ががん治療に結びつくかもしれないというのだ。近年北海道に進出したオオモンシロチョウにも同様のタンパク質Pierisin-2が存在するとのことである。この研究に「激」を飛ばすS先生は私の職場にも以前在籍していたことがある「伝説的チョウ屋さん」でもある。

写真:モンシロチョウ幼虫 2005年11月30日 名古屋市で撮影

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