« アメリカシロヒトリ幼虫の耐寒レース | Main | 枯葉の上で越冬するナミテントウ »

December 16, 2005

ナンキンキノカワガの飼育羽化

nankin121605今朝早くカタカタ、カタカタという物音がするので、目が覚めてしまった。何の音だろうと室内を見回したが、別にこれという異変は無い。空耳だったのかなと思って一眠りしようとすると、また物を打ち付けるような規則的な音がする。気になって様子を窺がうと、音は止んで静かになる。こんなことを何回も繰り返した挙句、やっと私も騒音の主が蛾であることに気づいたのだ。発泡スチロールの箱のふたをそっと開けてみると、ナンキンキノカワガの成虫が2頭羽化していた。狭い箱に繭が入れてあったので、後翅がうまく伸びない羽化失敗個体であった。どうしてこんなことになってしまったのかというと、これにはちょっとした経緯がある。

今年11月下旬、北九州市の上田恭一郎さんに研究材料として提供しようと思い、ナンキンキノカワガの幼虫を採集した。最初に採集した幼虫はすぐ送ったが、後で採集した幼虫の方は蛹にしてから送ろうと思い自宅で飼育した。ところが、これが全くの誤算であった。ナンキンキノカワガの蛹は、毎晩カチカチ、カチカチとまるで時計のような規則的な音を立てるのだ。蛹は枕元に置いてあったのだが、やかましくて眠れないので隣室へ移した。早く蛹を厄介払いしたかったのだが、そのまま宅配便で送れば、時限爆弾と間違えられかねない。かといって、北九州までわざわざ持って行くわけにもいかない。いっそ寄生されていたら免罪符になるとも思っていたのだが、膠着状態でモタモタしているうちに、荷送用の箱の中で2頭羽化してしまったのだ。なかなか思い通りにゆかないものだ。

飼育羽化したナンキンキノカワガ 2005年12月16日 撮影

ナンキンキノカワガ幼虫

|

« アメリカシロヒトリ幼虫の耐寒レース | Main | 枯葉の上で越冬するナミテントウ »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference ナンキンキノカワガの飼育羽化:

« アメリカシロヒトリ幼虫の耐寒レース | Main | 枯葉の上で越冬するナミテントウ »