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December 18, 2005

雪の日のオオハナアブ

yukikurosuji121805oohanaabu今日の名古屋は雪が降ったり、止んだりの天気だが、午前10時頃晴れ間を見せたので、近くの雑木林へ昆虫観察に出かけた。通行量の多い道路は雪も融けかけていたが、林内には雪が残っていて凍えるように寒かった。今日はさすがに昆虫の姿も少なかったが、それでもコナラの樹幹にはクヌギカメムシの仲間の姿が見られた。このカメムシは寒さに強いようだ。この時間帯に乱舞するクロスジフユエダシャクも枯葉の間に隠れているのか、1個体だけ雪の間から飛び出し、カナメモチの葉上に止まっただけだった。

冷え込みも厳しいので、早めに観察を終えようとしていると、「あんなところにハチがいる」と、連れがツツジの葉を指差す。止まっていたのは、ハエ目ハナアブ科に属するPhytomia zonata (Fabricius, 1787) オオハナアブだった。気温が低いので、触っても動かなかった。4月から10月にかけての採集記録が多いようで(玉木長寿 1997 『埼玉昆虫誌 II 双翅目』 埼玉昆虫談話会)、12月の記録は珍しいのではないかと思う。

写真:雪の残った林床、クロスジフユエダシャク、オオハナアブ
    2005年12月18日 撮影

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Comments

ちたばさん、こんばんは。

耐凍性の高いタイプの昆虫は体内にグリセリンや糖アルコールを蓄積することで、凍死、凍害から身を護っています。ただ、耐凍性を持たないタイプの昆虫にいくらグリセリンを注入しても、耐凍性は得られないのだそうです(朝比奈 1991)。成虫越冬する昆虫は耐凍性の無い種でも-10℃から-20℃ぐらいまでのゆっくりとした気温低下には耐えられるようです。ただ、多くの場合、急速冷凍には弱いですね。フユシャク成虫などは野外では氷点下でも飛びますが、冷凍庫に入れると比較的短時間で死にますから。

Posted by: Phasmid | December 21, 2005 10:19 PM

Phasmidさん、こんばんは。
今朝の雪にびっくりでした。
でも、思ったよりも解けるのが早くて、ほっとしました。
明日の朝も冷えそうです。
こんな日も、虫たちは何とかやり過ごしているんでしょうね。
ちなみにパンジーなんかは葉っぱの色が濃い緑になって凍っているようにも見えるのですが、
昆虫の体液は不凍液が混じっているのかな?

Posted by: ちたば | December 19, 2005 07:56 PM

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