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January 11, 2006

毛虫と一緒のアミメクサカゲロウ

午後2時頃フユシャク観察のために自宅から4kmほど離れた雑木林を散策した。今日は風が冷たかったせいか、クロスジフユエダシャク♀4頭とコナミフユナミシャク♂3頭を見つけただけだった。クロスジフユエダシャク♀のうち1頭は産卵管を突き出して樹皮の窪みに黄緑色の卵を産卵しているところであった。後の3頭は既に産卵を終えたと見られる個体であった。フユシャクの♀は産卵を終えるとほどなく死ぬ。クロスジフユエダシャクの時期はそろそろ終わりで、コナミフユナミシャクの時期になったことを感じた。

amimekusa樹幹にいるフユシャク探しに夢中になると、知らない間に目がフユシャク用に特化してしまい、他の昆虫が視界に入りにくくなるきらいがある。こうした視野狭窄は「昆虫なんでも屋」を自認する私にとって御法度である。そこで今日は目を大きく見開き、もっと多種多様な昆虫を見つけたいと考えた。散策しているうちにカクレミノの木があったので、タテジマカミキリでもいないものかと枝を見上げると、葉裏に黒色の幼虫が寄生していた。カクレミノを引き寄せてみると、Lemyra imparilis (Butler, 1877) クワゴマダラヒトリ幼虫(体長約10mm)だった。本種成虫は秋に出現する蛾で、幼虫はクワの害虫として有名だが、クワ以外にも多数の植物を摂食する。幼虫は晩秋まで各種植物の葉上で見られるが、食餌植物が落葉すると枯葉や常緑のオオイタビやテイカカズラ、スイカズラの葉を合わせた間に潜んで翌春まで幼虫越冬する。しかし、カクレミノ(ウコギ科)の葉裏で露出して越冬するところを見たのは初めてである。カクレミノの葉には幼虫の脱皮殻は多数付着していたが、食痕は見当たらなかった。なお、同じ葉裏にはNacaura matsumurae(Okamoto, 1912) アミメクサカゲロウがクワゴマダラヒトリ幼虫と一緒に越冬していた。アミメクサカゲロウ(クサカゲロウ科)の幼虫は肉食だが、成虫が何か摂食するのか、それとも吸汁するのか、私は知らない。

写真:アミメクサカゲロウとクワゴマダラヒトリ幼虫 2006年1月11日 名古屋市で撮影

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Comments

Hello,I need the detailed data about this moth's biological character. I hope you can help me. Would you please send it to my email? Thank you very much!

Posted by: 小异 | July 18, 2007 11:38 AM

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