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January 02, 2006

ウスバフユシャク

usuba010206usuba041705名古屋は今朝のうち雨が降っていたが、昼頃になって太陽が照りだした。暮れの天気予報では1-2日は天候が崩れるとのことだったので、嬉しい「ハズレ」である。気を良くして外へ出てみると、早速アラカシの樹幹でフユシャクのオス成虫を見つけた。Inurois fletcheri Inoue, 1954 ウスバフユシャクで、根元から30cmほどの高さに止まっていた。日本中でごく普通に見られるフユシャクである。春先になるとアラカシやソメイヨシノで白色の亜背線を持つ一見ヤガ風の黄緑色の幼虫が見られるが、これはウスバフユシャクの幼虫である。中島(1986)によると、幼虫は黄緑色型のほかに赤紫型もあるとのことである。蛾類幼虫の場合、周囲の環境や摂食する植物、飼育密度によって体色が異なることは珍しいことではない。食餌植物はウメ、ユスラウメ、ウワミズザクラ、モモ、アンズ、ボケ、ナシ、リンゴ、カイドウ(以上バラ科)、カキノキ(カキノキ科)、ケヤキ、エノキ(ニレ科)、コナラ(ブナ科)、モミジ(カエデ科)の記録がある(宮田彬 1983)。

写真:ウスバフユシャク♂  2006年1月 2日 名古屋市で撮影
     ウスバフユシャク中令幼虫 2005年4月17日  同上

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Comments

ウスバフユシャクはクロテンフユシャクと似ていて迷いました。
でも,内横線や外横線の曲がり方が違っていました。
更に,それらの線を縁取るように白い線がありました。

ウスバフユシャクの雌を見つけたいと願っています。

Posted by: itotonbosan | January 10, 2014 08:05 PM

chochoensisさん、明けましておめでとうございます。
私もフユシャクの分類には自信がありません。しばらく蛾から遠ざかっていた時期があり、そのブランクが大きく、以前のようにはわかりません。やはり毎週3日ぐらいあちこちへ採集に行き、常に蛾の成虫、幼虫を観察していないと、同定力というのは落ちますね。今年はもっと気合を入れて昆虫観察に励もうと思っています。御指導のほどよろしくお願い申し上げます。

Posted by: Phasmid | January 04, 2006 11:42 PM

ブトボソさん、コメントありがとうございます。
私の感じではウスバフユシャクやクロテンフユシャク、シロオビフユシャク、チャバネフユエダシャク、クロスジフユエダシャクなどは幼虫の方が見つけやすいですね。ただし、いずれも土中で蛹化し越夏するので、羽化させようとすると管理が大変ですが。

Posted by: Phasmid | January 04, 2006 11:32 PM

phasmidさん、明けましておめでとうございます。「フユシャク」も難しくてサッパリ判りません。蛾は、識別できないので、勉強になります。今年も宜しくお願いします。

Posted by: chochoensis | January 03, 2006 07:57 AM

Phasmidさん、こんにちは。
ウスバフユシャク嬉しいです。今シーズンは見る事が出来なかったので・・・・・。春先に幼虫を見つける事が出来たら嬉しいです。食草も公園にある樹種が多いので期待出来るかも知れません。楽しみが出来ました。

Posted by: ブトボソ | January 03, 2006 06:00 AM

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 昨夜8時半頃、帰宅しようと建物を出たとたん、なんと蛾が飛んでいるではないか。瞬間、「フユシャクに違いない」と思った。あいにくその蛾は見失ってしまったが、街灯のついているところを数カ所見て回った。そしてとうとう建物の壁と窓ガラスに止まっている2匹の蛾を見つけた。デジカメを取りに部屋へ戻り、ストロボを使ってこの写真を撮った。窓ガラスに止まっているので、黒い背景に蛾だけ浮き出た写真となった。同定は今回はPhasmidさんに尋ねなくてもよかった、というよりPhasmidさんが自分のブログに写真を載せておら... [Read More]

Tracked on February 12, 2006 01:58 AM

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