« ハラビロカマキリの卵鞘 | Main | ホソヒラタアブ »

February 02, 2006

地衣を纏うシラホシコヤガ幼虫

koyaga020206koyaga今日は朝から晴天だったので、午前10時ごろ名古屋市北部の雑木林へ昆虫観察に出かけた。フユシャクが狙いだったが、時間が無かったこともあってコナラの樹幹でウスバフユシャクのすれた♂個体を見ただけだった。そのかわりにソメイヨシノの樹幹でEnispa bimaculata (Staudinger, 1892)シラホシコヤガ(ヤガ科)の越冬幼虫を見つけた。この幼虫は頭部、体躯ともに淡白色だが、地衣で作られた抹茶色の被覆物で体全体を覆っている。体長約10mm。写真の向かって左側が頭側になるが、頭部と胸部をピョコピョコと揚げ、変幻自在に体を動かす曲芸師。じっと静止していれば地衣そのものにも見える忍びの名手でもある。

本種幼虫については、保育社の蛾類幼虫図鑑にも記載があるが、生態については「日本昆虫記 III」に収録されている杉 繁郎(1984)「コヤガの幼虫とキノカワガのさなぎ」(全集 日本動物誌26 講談社)に詳しい。それによると、繭は樹幹などに柄で垂下されるが、新たに造繭されるのではなく、幼虫時代に被っていた地衣の被覆物を吐糸で袋状に改造して使う「倹約家」であるという。幼虫は地衣類を食し、5月に営繭、成虫は6月ごろから出現する。

シラホシコヤガ越冬幼虫 2006年2月2日 名古屋市で撮影 
 

|

« ハラビロカマキリの卵鞘 | Main | ホソヒラタアブ »

Comments

ブトボソさん、こんばんは。

水で薄めた中性洗剤を使用し、その後よく水洗いすれば、幼虫は大丈夫だと思います。しかし、濃い中性洗剤なら気門が塞がれて死んでしまうと思います。

Posted by: Phasmid | February 04, 2006 07:03 PM

Phasmidさん、こんにちは。
シラホシコヤガは北海道にもいるようですね。でも幼虫の大きさは1cm程で、しかも地衣を纏っているのなら完全に保護色ですね。しかし見てみたいです。「みんなでつくる日本産蛾類図鑑」で画像を見ましたが、蛹はぶら下がっているのですね。幼虫を中性洗剤の中に入れても大丈夫なのでしょうか??

Posted by: ブトボソ | February 03, 2006 12:55 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 地衣を纏うシラホシコヤガ幼虫:

« ハラビロカマキリの卵鞘 | Main | ホソヒラタアブ »