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February 14, 2006

クロテンフユシャク

kuroten021406ckuroten021406d昨年12月以来、冬期に出現するフユシャクに魅せられ、夢中でフユシャクを求めて雑木林を駆け回ってしまった。ふと気づくと、いつの間にか「春の前触れ」とも思しきシモフリトゲエダシャクが出現していた。昨年から今年にかけて、クロスジフユエダシャク、ウスバフユシャク、コナミフユナミシャク、チャバネフユエダシャク、シロフフユエダシャク、シモフリトゲエダシャクの6種のフユシャクガを名古屋市内の雑木林で観察した。しかし、クロテンフユシャク、シロオビフユシャク、シロトゲエダシャクなどの種を今年未だ見ていなかった。これらのフユシャクも市内に生息しているはずである。どうして成虫が見られないのか気になっていた。探し方に何か問題があるのではないかと思ったりもした。灯火採集や糖蜜採集では、たとえ成虫が得られても、自然状態の生態観察ができないので、今ひとつ面白味に欠ける。やはり生態観察派としては、自分の足で歩いて自分の眼で探し出したいところだ。

今日は16℃を上回る暖かさで、午前中は晴れ、午後から曇り後雨という蛾観察には最適の天候であった。蝶観察にはカラリと晴れた気温の高い日が良いが、蛾観察は湿気のある今にも雨が降りそうな天候や小雨まじりが一番良い。蝶屋なら泣きたくなるような天候は蛾屋にとっては最高の天候になる。私は蝶も蛾も好きなので、どちらでも構わないが、冬期は蝶が少ないので自ずから蛾観察がメインになる。昼頃いつもの雑木林を散策していると、多数のフユシャクが空高く飛ぶ姿が目についた。種名を確認したいと思って後を追うが、気温が高いせいか飛翔速度が早く、すぐ姿を見失ってしまった。そのうちに、ふとソメイヨシノの大木に目を向けると、翅を閉じた白いフユシャクが寝際に止まっていた。それは土中から羽化したばかりのInurois membranaria (Christoph, 1881) クロテンフユシャクだった。生息しているに違いないと思っていた種をこの目で確認できたことが嬉しかった。

写真:羽化したばかりのクロテンフユシャク♂ 2006年2月14日 名古屋市で撮影

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Comments

CHOCHOENSISさん、おはようございます。
学芸員の方がおっしゃるように、北本自然公園にはかなりの数のフユシャクガが生息しているはずです(これでも、埼昆の不良会員なので)。種の同定は「みんなで作る日本産蛾類図鑑」http://www.jpmoth.org/ で、かなりわかると思います。ただし、私自身長年画像同定をやってきた経験から言うと、画像同定には自ずから限界があると思います。実物を検しての同定に較べて正確度が落ちることはやむをえません。近似種の場合、外形上からでは種間の相違が必ずしも明確でない紛らわしい個体も存在します。そうした個体の画像同定は「画像を見る限りでは、○○と思われる」ということになります。

Posted by: Phasmid | February 15, 2006 07:41 AM

phasmidさん、こんにちは。昨日も、いつも行く自然公園の雑木林を散策して「フユシャク」の仲間探しをしたのですが見つかりませんでした。学芸員に聞いたらいると言うのですが・・・見つけたらそのうちに「ブログ」に載せたいですが多分、種類が同定できないでしょうね・・・。

Posted by: chochoensis | February 15, 2006 07:15 AM

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