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March 05, 2006

ギフウスキナミシャク

gifuuskifield昨日は青空が広がる暖かい一日だった。昼近くに名古屋市北部の雑木林を散策したところ、枯葉の間から淡茶色の蛾がひらひらと飛び立った。クロテンフユシャクかと思ったが、それにしては大きい。ネットに入れて見ると、嬉しいことに今年初の Idiotephria debilitata (Leech, 1891) ギフウスキナミシャクだった。新鮮な個体で、淡茶色の前翅は光沢があり、後翅は白く繊細な感じである。前翅長は17mmほどだった。当地では決して珍しい種ではないが、他の Idiotephria属2種(モンキキナミシャク、ナカモンキナミシャク)に比べ、産地が局所的であるようだ。3月下旬から4月に出現する年1化のシャクガであるが、このところ暖かい日が続いたので、少し早めに羽化したものと思われる。

kuroten030406kurotenf030406冬の間は乾ききっていた木々の樹皮は潤いを含み、幹に纏わる地衣類や蘚苔類は緑を増し、テイカカヅラも青々と繁りはじめていた。雑木林は一気に生気を取り戻し、鳥類のさえずりは協奏曲のような響きであった。枯葉の上に止まるクロテンフユシャクのオス成虫は鱗片が剥がれ、縁毛も擦り切れかけた個体が多くなった。メスも産卵を終えたと見られる個体が増えてきている。シロフフユエダシャクのオスも個体数が減少し、その大半は斑紋が薄れかけた古い個体である。この他、ハイイロフユハマキの擦れた個体もクヌギの樹幹で見つかった。林内を歩いていると、春の軽やかな足取りが聞こえてくるかのようだった。それと同時にフユシャク成虫との別れが近いことを感じた。

写真:2006年3月4日 名古屋市で撮影
     ギフウスキナミシャク
    枯葉に止まるクロテンフユシャク♂、樹幹に止まるクロテンフユシャク♀

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