« June 2006 | Main | November 2006 »

October 24, 2006

道端のチョウ

Maha今日は仕事がお休み。昨夜はついつい夜更かし、今朝は早く目が覚めてしまい、朝食もそこそこに飛び出す。当ても無く歩いていると、ヤマトシジミが道端に咲く淡紫色のクコの花で吸蜜中だった。クコは晩秋になると真っ赤な実を一杯つけるが、花の方は小さくて控え目である。夏の頃に比べて花が少なくなってきているせいか、花ともいえないような花でも重要な吸蜜源なのであろう。チョウは吸蜜に夢中で、デジカメを近づけても逃げようともしなかった。道端の所々には食草のカタバミがあり、ヤマトシジミの飛び交う姿が愛らしかった。よく見かけるチョウだが、朝陽に照らされた淡いブルーの翅は繊細で美しかった。

Mathiasヤマトシジミの姿を追いながら歩んでいると、道端の草の上に淡茶色の枯葉のようなものが落ちていた。しかし、枯葉にしては様子がおかしいと思いつつ目を凝らすと、それは交尾中のチャバネセセリのカップルであった。下草の上にいると、淡茶色の姿は本当に目立たない。恐らく急いでいたら、チャバネセセリと気づかずに通り過ぎていたことだろう。本種の地味な色彩は、隠蔽戦略としては効果的なようだ。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 23, 2006

今朝は蛾日和

Krananda今朝出勤途中にツツジの植え込みの前を通り過ぎようとしたら、緑色の葉の上に白っぽい蛾が止まっている。Krananda latimarginaria Leech, 1891 ツマジロエダシャクである。周りには本種の食草であるクスノキが多く、毎年必ず見る常連さんだ。十字状に翅を折りたたむ独特の静止姿が面白く、普通種ながらいつ見ても嬉しい蛾だ。


Photoscotosia今日はなんだか出だしが良いなあ、と思っていると、今度はソメイヨシノの樹幹に前翅長30mmほどの渋いシャクガがペタリと貼りついているではないか。Photoscotosia atrostrigata (Bremer, 1864)ネグロウスベニナミシャクだ。ヨモギが食草で、これもよく見る種である。デジカメを近づけると、気配を察知して飛び立って、ひどいピンボケ。行方を追うと、幸い近くの樹に止まってくれたので、忍び足で近寄り、やっと撮影に成功する。


Glyphodes立て続けに2種見られ喜んでいると、またもや道端のススキの葉裏にGlyphodes perspectalis ツゲノメイガがしがみついている。植栽のセイヨウツゲに発生する普通種だ。秋型には小さい個体が多いと聞くが、今朝見た個体は春型に負けない大きさであった。この蛾も敏感で、葉を動かして背面を撮影しようとした瞬間に逃げられてしまった。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

October 21, 2006

矢作川散策

Yahagi矢作川は美しい川だ。川へ下りると、磯の香りがする。、川の両岸は山が迫り、くねくねと蛇行する川沿いのドライブは爽快だ。この川の河畔を昆虫調査のために8月からぶらついている。流域は市町村合併によって豊田市になっているが、ルートは枝下ICから出て西広瀬町から旭町小渡までの矢作川両岸で、往復40Kmほどになる。とはいえ、河川敷まで降りられる地点がそれほど多くなく、たいていは鮎釣り場の入り口になっている。8-9月は鮎釣り客が多く、朝早くから夕方遅くまで狭い駐車スペースは満員になるほどだった。10月も半ばになると、釣り客も減り、ゆっくりと散策できるようになった。

PhlossaDasychira河畔の昆虫調査は初めてのことだが、周囲の植物相が豊かなのに比べ、河畔の植物相は極めて限定されている。西広瀬町から旭地区まで20kmほどの河畔の植物相はほとんど同じだ。従って採集できる昆虫も同じものが多い。河畔に特徴的なのは、ドクガ科やイラガ科の幼虫が多く見られることだ。それと、ヤドリバエが多い。採集した蛾類幼虫の寄生率は高く、出てくるのはヤドリハエやニクバエばかりで、ヒメバチはなぜか出てこない。ハエをやっている人なら面白い調査になるだろうが、蛾屋の私にはどうも・・・・

写真:上  矢作川  豊田市で撮影
    下  左 Phlossa conjuncta (Walker, 1855)  タイワンイラガ終令幼虫 (食草 ネコヤナギ)  
       右 Calliteara pseudabietis Butler, 1885 リンゴドクガ亜終令幼虫 (食草 フジ)


| | Comments (10) | TrackBack (0)

« June 2006 | Main | November 2006 »