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November 14, 2006

晩秋の虫散歩

111306111306_1秋が深まり、木の葉が色づいてくると、急に虫の姿が少なくなる。たいていの虫屋はそろそろフィールド活動をお休みにする時期だ。しかし、私はこの時期から真冬にかけて、一年で最も精力的に虫探しをする。思わぬ拾いものをすることもあり、楽しみなシーズンでもある。昨日も近くの雑木林を散策中、クヌギとコナラの葉上で、ヤマトカギバの幼虫を見つけた。カギバ科の幼虫はいずれも体を曲げて止まっていることが多く、色や形は鳥の糞や枯葉にそっくりである。ヤマトカギバ Nordstromia japonica (Moore, 1877) は平地や山地で普通に見られる蛾で、幼虫もブナ科植物の葉上でよく見る。しかし、いつ見ても、この幼虫の姿は面白い。ごきげんで帰る途中、樹幹に止まるセスジナミシャク Evecliptopera illitata illitata (Wileman, 1911)を見つける。翅の模様がお洒落である。付近には幼虫の食餌であるアケビやミツバアケビ、ゴヨウアケビが多いので、来年は幼虫を見つけたい。

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Comments

takao_bwさん、コメントありがとうございます。

おっしゃるとおり、セスジナミシャクの翅の網目模様は蜘蛛の巣にそっくりですね。派手で目立つほど、捕食性天敵に「蜘蛛だ」と勘違いさせ、捕食を免れる効果が高いわけですね。

Posted by: Phasmid | November 15, 2006 10:07 AM

スズメさん、コメントありがとうございます。
セスジナミシャクを見つけたのは黄昏時でした。周りが暗いと、シャッタースピードが遅くなるために撮影には苦労しました。私のデジカメには手ぶれ防止機能が付いていないものですから。

Posted by: Phasmid | November 15, 2006 09:50 AM

こんにちはtakao_bwです。セスジナミシャク、まだいるんですね。夏のキャンプ場で初めてみたときには驚きました。夜、炊事場のすすけた梁にとまっていたので、目立つこと目立つこと!ただ、クモの巣のような模様が浮いて見えていて『こりゃ何じゃらホイ?』と近づいてから、蛾の本体を認識できましたので、これはこれで、効果があるんだろうなと思ったのでした。

Posted by: takao_bw | November 14, 2006 05:54 PM

Phasmidさん

セスジナミシャクってこういう模様をしているのですね。それにしても樹皮と同じような色をしているのにうまく写真が取れたものだと感心しています。
お元気そうで安心しました。晩秋の雑木林のたたずまいをどんどん伝えてくださいね。

Posted by: スズメ | November 14, 2006 05:17 PM

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