タケウチエダシャク幼虫危うし
飼育中のタケウチエダシャク幼虫の様子がどうもおかしい。新鮮なヤマモモの葉を与えても、少ししか食べない。そういえば、糞も心なしか乾燥気味。なにしろ、湿気やカビに極めて弱い幼虫である。中山・竹束(1993)では、袋掛け飼育で終令幼虫に至っている。清水・竹束(げんせい 74:43-45, 1999)では、容器内飼育の幼虫が、約4ヶ月で体長60mmの段階で死亡。袋掛け飼育品だけが羽化に成功している。4ヶ月も育てて死なれたのでは目も当てられない。
というわけで、容器内飼育の死亡率は高い。にもかかわらず、容器内飼育を継続したのは、袋掛けでは正確な脱皮回数を観察することがむつかしいためだ。毎日、飼育容器を開け、うちわで扇いで風を通してやったり、容器の底に敷いたキッチンペーパーを取り替えたり・・・自分としては小まめに世話をしたつもりだったが、その甲斐も無く幼虫はグッタリして元気が無い。食草に寄らずに、キッチンパーパーにしがみついて静止している。卵を送って下さったSさんの顔が浮かぶ。このまま死なせては、Sさんが勤務する南アルプスの見える博物館へも気軽に遊びに行けなくなるかもしれない。生来楽天的な私もさすがに心配になってきている。
写真:タケウチエダシャク幼虫
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Comments
タケウチエダシャクというのは実に微妙なバランスに依存しながら生きているのですね。何とか羽化にこぎつけられるといいですね。頑張って、と声援を送っています。
Posted by: スズメ | July 10, 2007 at 07:03 PM
スズメさん、おはようございます。
これまで私も幼虫期間の長い幼虫を何度も飼育して来ましたが、タケウチエダシャクのように死亡率の高い種は初めてです。聞きしに勝る難物ですね。幼虫の状態が越夏するための代謝低下であるなら、別に問題は無いのですが、何しろ初めてのことで様子がわからないので不安です。
飼育の上手な方でも、夏場に幼虫を死滅させているようなので、越夏がひとつの山になることは間違いないようです。その山を越えても、また蛹化前に死ぬ個体があるとか。最後の最後まで気を緩めることができないようです。
Posted by: Phasmid | July 11, 2007 at 09:08 AM