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December 10, 2007

昼神温泉で見た冬の蛾

Photo_2先日、ぶらっと家族で昼神温泉へ。天気予報では、この日は曇りのち雨ということだったが、朝から雨。今回の旅はゆっくり湯に浸かり骨休めをすることだったので、遅めに出発。昼神温泉には午後2時過ぎに到着。温泉の入口の神社脇で藁で編んだ素敵な「湯屋守様」が出迎えてくれた。昼神温泉はすっかり冬支度である。後で知ったことだが、どの旅館の玄関にもこの湯屋守様が飾られていた。私達は先ず十字屋コーヒー店へ。店へ入ろうとすると、目の前のサクラの樹幹に何か止まっている。晩秋の蛾として知られるナカオビアキナミシャクだ。小雨の中、デジカメを操作するが、水に濡れてうまく作動しない。あきらめてひとまず店内へ。
写真:湯屋守様  2007年12月3日  長野県阿智村で撮影

店は空いていて、窓際の席に座ることができる。ここのオーナーは野鳥好きなのだろうか。周りの樹木に餌台が置いてあるので、野鳥が頻繁に訪れる。温泉で点てたという「いで湯コーヒー」を飲みながら、愛らしい野鳥の姿を追ううちに雨が上がってきた。タオルに包んであった濡れデジカメも乾いてきて、やっとシャッターチャンス。周囲も少し明るくなり、なんとかナカオビアキナミシャクの姿をカメラに収めることに成功。やれやれ。

Photoころで本種はいわゆる「フユシャクガ」のグループには属さない。フユシャクガの定義について、中島(1998)は、次の4点を挙げている。1)年1回発生で成虫は晩秋から早春に出現する。2)冬期に生殖行動を行い産卵する。3)雌の翅は欠けるか縮小して飛翔できない。4)口吻は短縮して、食餌しない場合が多い。ナカオビアキナミシャクは1)と2)は満たしているが、3)、4)が当てはまらないので、チャエダシャクと同様にフユシャクガのグループからは外されている。食草はリョウブで、名古屋市やその周辺地域でも普通に見られる。今年は暖冬のせいか、南アルプスの冠雪も僅か。蛾の方もナカオビアキナミシャクが圧倒的に多く、本来のフユシャクガで採集できたのはシロオビフユシャク1頭だけ。昼神温泉はこのほど新しい源泉を掘り上げたせいか、湯量も豊富で湯温も高くて楽しかった。定例の朝市では味噌、漬物、りんご、ジャム、きのこ、米などを買った。品質が良く、また行きたいと思った。

写真:Nothoporinia mediolineata (Prout, 1914) ナカオビアキナミシャク成虫 2007年12月3日 長野県阿智村撮影

(画像はマウスを当てると拡大画像が見られます)

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